社外向けSEから社内SEに転職した男性の体験談

性別
年齢 31歳
社内SE歴 2年

持っている資格
MCIPT
TOEIC 920

働いている企業の業種
大手人材会社1年、大手医療機器メーカー6ヶ月
業務内容:社内ポータルサイトの管理、運用、アップグレード後のサポート業務
最近よく、SIer やITコンサルから社内SEへキャリアチェンジされる方が増えていると話を聞きます。
私自身も社外向けSEを経験した後、社内SEに転職して今働いています。
そこで今回は、同じキャリアパスを経てきたエンジニアとして、社内SEとはどんな業務か、大変さとやりがい、待遇などについて体験談を交えながら書いていきたいと思います。

社内SEになるまでの経緯

現在エンジニア歴は7年目で、最初のキャリアは外資系メーカーで3年間、顧客への技術的サポートを行うエンジニアでした。
その後、一度フリーランスのエンジニアとして、10を超える企業からの引き合いをうけることができ、SIer の立場で2年ほどSEからPMまでを経験し、現在は社内SEとして2年目のキャリアを積んでいます。

社内SEになろうと思った経緯は、今まで社外向けとしてのエンジニアの経験はあれど、社内SEの経験はなかったので、少し興味を持っていました。
そんな中、知り合いを通しての引き合いがあったため、社内SEとしてのキャリアをスタートしました。

当時、社内SEに対するイメージとして、社内のみのコミュニケーションであることや、納期に追われる心配はないということから、比較的に楽な業務なのではないか、という「甘い考え」を持っていました。
ただ、実際に社内SEを始めてみると、別の視点から仕事のやりがいや大変な部分が見えてきました。

社内SEの業務内容

では、社内SEとして、具体的にどんな業務を行っているのかについて説明していきます。

現在、下記のような業務をメインとしています。

  • 社内ポータルサイトや情報共有ツールなどのアプリケーションの管理と保守
  • アプリケーションに関するトラブル対応
  • サーバーの老朽化や保証期間切れに伴うアップグレードが発生した場合、その計画や開発
  • グローバル全体でのルールやポリシー適用に関するインパクト調査、など

勤務時間は、09:00 – 18:00 で、土日祝は基本的に休みです。
ただ、メンテナンス作業やアップグレード作業で稼働しているアプリケーションを停止させる必要がある場合は、土日で作業することがあります。
その代休は平日などで取ることが可能です。

社内SEのデメリット

社内SEは楽だと思っていたら、それは大きな間違いだと早々に気づきました。

社内SEは常に、社内の業務全体を支える存在であるため、もし保守や管理でトラブルが発生すると、社内の業務が停止することになります。
システムが数時間停止したことで起こるビジネスインパクトは、時に莫大なものになります。

たしかに社内SEは直接社外との関係性はないですが、間接的に関係性を持っています。そのため、もちろん期日はありますし、トラブルを解決できなければ、社内からクレームがきます。
「止まることが許されないシステム」を保守しているので、当たり前のことです。

また、社内SEは担当が細かく分かれています。例えばネットワーク、アプリケーション、キッティング、ユーザー対応や全体の統括などです。そして多くが 「少数精鋭」 で成り立っています。

どういうことかというと、例えば会社全体のネットワークに関する保守管理を社内SE2名ほどで担当しているという状況です。
そのため、「XXの分野はこの人に聞かないとわからない」 とか、 「XX をするには、このチームの〇〇さんに許可をもらわなくては進まない」 など、一人に対する負担が結構重かったりします。

では、一人への負担を軽減するために社内SEを増やせばいいと思うかもしれないですが、社内SEの業務は、SIer や営業と違い 「利益を直接生み出す」 わけではないので、予算にも限りがあります。
なかなか人員を増やして、一人に集中する負荷を軽減するという対策が取りづらいのが現状です。

社内SEのメリット

もちろん社内SEのメリットもあります。

まずは顧客からの無理な納期や要求に困ることがほとんどありません。

SIer のSEの場合、プロジェクトが佳境に入ると、激務へと変わっていくことがありますが、その原因が顧客からの無理な要求だったりする場合もあります。
(もちろん、顧客だけではなく、SIer 側のプロジェクトの計画性のなさが原因で余裕のある期日が無駄に消化され、後半で追い込まれることも多々ありますが)

また、社外向けの礼節やコミュニケーションのレベルも社内向けのため、比較的低くでも問題なかったりします。

さらに、担当する専門知識を深く学ぶことができ、一度社内のシステムをしっかり理解したら、様々な要求にも答えることができるようになります。
専門性が高くなると、仕事のリズムを取りやすく、一つのタスクにかける時間が軽減される上、顧客先に向かうための移動や打ち合わせに多くの時間を取られる心配もないので、効率的に業務を進めることができます。

待遇について

社内SEになってから、ワークスタイルや待遇面はどう変わったか、やはり気になるポイントでした。

勤務時間や働き方については、上述した通り、トラブル対応やメンテナンスで休日でも作業をする必要があるのですが、それは SIer 時代から特に変わりなく起こりました。
むしろSEとしては普通のことだと思います。

わたしの場合、社内SEの対応可能時間が 09:00 – 18:00 と決められているため、時間外の場合は、緊急でない限り翌日対応でも構いません。そのため、定時できっちり終わり、翌日に対応するということができます。
そういった面では、リズム良く業務をこなせていけます。

待遇面ですが、全体からみても決して年収は低くなく、20代では平均 380万程度、30代だと平均 530万というようなデータもあります。私自身は、少しではありますが待遇面でよくなった実感があります。

今後のキャリアについて

社内SE歴が2年となりますが、実はIT系コンサルへの転職が決まっています。
もちろん社内SEがダメというわけではありません。
とてもやりがいがありいい仕事ですが、同時に 「向き」 「不向き」 があることも事実です。
いろいろなキャリアを積んできましたが、もう一度顧客と直接やりとりをする経験を積んでいくことを新しいキャリアパスとして私は選択しました。

<終わりに>
今までの経験を通して、社内SEについての体験談をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
すでに別のキャリアを積むことに舵をきった私ですが、社内SEを経験したことはとても貴重で、社内調節がいかに大変であるか、顧客側の気持ちになり、プロジェクトのスケジュールをより精度の高いものに仕上げていける力をつけたと思います。

ぜひ、ご参考になればと思います。

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